ハワイの高校に行く理由

この10年間、日本から高校留学する人は減り、なかでもハワイを選ぶ人はとても少ないのが現状。

しかし4年間現地の高校に通った僕は「もったいない!!」と思っています。

 


そこでハワイの高校教育の利点を僕なりに解説します。

メリット

  • 授業、部活動の多様性
  • AP/IB
  • 歴史教育
  • 国際性
  • 裕福なコミュニティ

デメリット

  • 日本人の多さ

 

 

 


授業、部活動の多様性

 

日本の高校は、生徒全員がおおよそ同じ授業を受けます。学校により多少の特色はあるものの「振り幅の狭い」教育がメインです。

 

翻ってハワイの高校は大学のように単位制のものが多く、生徒が多種多様な授業を選択できます。

 

MPIの場合、ぱっと思いつくだけでも

経済学、法科学、IT、外国語(日、中、仏、西、ラテンなど)

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芸術、体育にも注力しており

デジタルアート、陶芸、オーケストラ、ダンス(バレエ、フラなど)、筋トレ…

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本当に沢山あって紹介しきれません。

 

部活動も

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スポーツ系… 野球、フットボール、水球、射撃など

 

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文化系… 演劇、模擬国連、赤十字など

 

いろいろなことに挑戦し、自分の将来設計や個性を明確にできるシステムです。

 

 

 


AP/IB

 

アメリカは「できる人はどんどん進ませる」という考え方。

それゆえ高校でも資格を満たせば「大学レベルの授業」を受けられます!

 

AP/Advanced Placement

College Board(SATを主催するNPO)運営、アメリカの優等生向けプログラム。一年間の授業とCollege Boardが主催するテストで一定の成績を残せば大学で単位として認定されます。

credit: dailyfinance.com

 

IB/International Baccalaureate

イギリス発祥、日本では「国際バカレロア」と呼ばれる。同名のNPOにより運営されています。APよりも国際的に認知されていて、世界各地の大学に入試/入学資格として採用されています。

credit: shoreregional.com

単純に「大学入試のため」だけではなく、得意な学問を追求したり優秀な生徒と交流できる点が優等生用プログラムの強みです。

 

 

 


歴史教育

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日本で歴史教育といえば、旧石器時代から始まるみっちりとした詰め込み教育。

 

知識は付いても実際に「歴史から学ぶ」ことは少ないように感じます。

 

対してアメリカは歴史の事象を題材にディスカッションをしたり、essay (小論文)を書くことが非常に多い!

どんな先生のアメリカ史、世界史、アジア史でも共通です。

 

結果「何でこんなことが起こったんだろう?」「自分が当事者ならどんなことができるだろう?」と考え、深みのある学習になります。

また近現代史を欧米の視点から読むことは貴重な経験。今の社会情勢を多角的に眺める訓練としての価値もあります!

 

 

 


国際性

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「人種のるつぼ」といわれる地域は沢山ありますが、ハワイはそのなかでも特殊。

 

20世紀、アジア系の移民が渡来したことで

現在はアジア人41%、白人24%、黒人2%、ポリネシアン9%(アメリカ全体は白人7割、黒人1割)に加えて、ハーフなどの混血も多く暮らしています。

 

原住民が受け継いできた「アロハ」の土壌に欧米やアジアの文化が根付き/独自の進化を遂げて、ハワイを形づくっています。

 

また、移民や留学生、観光客も世界中からやってきます。そのため学校はもちろん、市街地でも色々な言語、文化に触れることができるのは刺激的!

 

 

 


裕福なコミュニティ

hawaii-1037004_1920ハワイといえば、世界的なリゾート地。そしてその地価はこの15,6年間ほぼ下がることなく上昇し続けています。(これだけ上昇トレンドを維持しているのはアメリカでもハワイだけと、不動産業者は口を揃えて言います。)

 

この点はアメリカ全土を見ても珍しく、「幸福度がピークを迎える年収」の全米No.1にハワイ州がランクインしているのも頷けます。

それ故、世界中から富裕層が移住・定住しています。

 

そして彼らの子供が通う学校に寄付をしたり、経済活動をすることにより周辺のコミュニティも潤っていきます。

こうしてハワイの教育機関にお金が還元されると、カリキュラムや設備、そして教員の層が厚くなります。

 

 

 


日本人の多さ

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ハワイには日本から多く移民が渡り、現在でもリゾート地の王道として深い関係が築き上がっています。

その結果、学校にも親が日本人だったり、そもそも日本から留学してきたりと日本語話者(Japanese-speaker)が相当数在籍しています。

日本人留学生からすれば、同じ言語や共通の話題(日本の芸能界、スポーツ、文化など)を共有できるJapanese speakerは貴重かつ心強い存在です。

 

しかし、留学先で日本語ばかりを話すことは英語の学習効率を下げることにつながりやすい。

そのため意識的に日本語を遮断したり、英語を積極的に使うことはマストと言えます。


 

いかがでしょうか。ぜひご意見をお聞かせください!